[本] カズオ イシグロ

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何冊かの本を並行して読んでいたので 途中まで読み、少し間を置いて 残り一気に読み上げたのは イシグロカズオ著のノーベル賞受賞後初めて世界同時に出版された長編「クララとお日さま」です。タイトルからして 暖かい日だまりを感じるようなイメージですが・・・

遺伝子操作、環境汚染、格差社会の差別など現代社会への問題提起、AIを駆使し、クララという人工親友の少女の目を通して語られるストーリー。鋭い観察眼を持ち 冷静な判断力、温かい感情も保持しているクララ・・・

途中から あっと驚く展開になっていくので ネタバレになっても・・・と、読後感は控えていたのですが ブログトピックも尽きておりまして・・・少しご紹介させていただきました。ちょっとゾクッと後ずさりしそうな展開もありますが、我々に問いかけられている点が多々あると思います。

太陽ではなく お日さまと訳されているところ クララの放つ光の温かさを感じます。