本田希枝展

小田原市ご出身の画家、本田希枝さんの展覧会が ダイナシティ、ギャラリー新九郎にて 6月11日まで開催されています。東京芸術大学、大学院をご卒業になり ご活躍中です。文学で言えば芥川賞に当たる 安井賞を受賞されています。

お声をかけていただき リセプションにも参加させていただき、ご本人から直接お話を伺えたことは 展示されている絵画への理解度も深まりました。

とても力強い重厚感のある個性的な構図、タッチ、筆の運び、暗黙の中に 鑑賞者一人一人が対話し 心の声に耳傾けるような哲学的な描写。

遠くから眺めると しっくりとした大人の色合いが 心を落ち着かせてくれます。抽象的な表現は 鑑賞者にとって 限りなく広大なイマジネーション またその時々に 心に抱いていることと共鳴するものがあるのではないかな〜?

インタビュー形式でのお話の中、活字が好きと仰るとおり 学識の高いお方で、ご自身の想いや この国の様子などを 絵画という形で 表現されているのだなと改めて展示作品を拝見すると また違った感覚で鑑賞させていただきました。

この展示会開催に当たり ご尽力された私たちのコーラスグループの指導者が 美しいソプラノで心に響く1曲をプレゼントされました。伴奏もなかったのですが 絵画と音楽の融合した空間は とても高貴なものでした。言葉のメッセージが 一言一言伝わる歌い方、いつも注意を受けていますが この日、あ〜こんなに大切なことなんだと 実感させていただき感動しました。

最後に、小田原には 素晴らしい功績を積んでおられる方が沢山いらっしゃるのに 残念なことに、小田原市内では 存じ上げてる方々が少ないように思います。小田原ゆかりの 色々な文化度の高い企画やご紹介も 積極的に開催されるといいなと思います。