大阪へ

雨にしっとり紫陽花の美しいころ旅だった叔父を偲んでの7回忌法事、大阪まで出かけました。紫陽という名前が叔父の書道の雅号でもあり 境内にも紫陽堂という建物があります。

叔父は、お寺に生まれながらも その道を避けてビジネスの世界に。東大法学部卒、その読書量は半端ではなく、蔵書の管理をするために司書の方が来て下さっていたと聞いています。

住職であった祖父亡き後(叔父の父)、35歳で仏門に入り(お釈迦様と同じ)ビジネス界との兼務。サラリーマンとして第一線を退いてからは 住職として 地域社会でのお寺のあり方を大切にし、勉強会、コミュニケーションの場の提供など その地に根ざし、人々の心に届く活動をされていました。仏教界でも素晴らしい活躍をされたと聞いていますし 数々の著書も好評です。

そして立派な後継者に恵まれ 叔父の願いであった「地域に念仏の花が開くこと」が 実感できるお寺になっています。

地域のかた達も参列された厳かな法要では 出席者も声を揃えての読経があり、暗記されていらっしゃる方も沢山いらっしゃいました。よくお勉強されているんだなと思いました、 

心地よい荘厳なリズム、周りの音に耳を傾け(実際には導師の読経)合わせようとする純正律。 副交感神経への刺激が高まり、深い眠りのときにでる シータ波が感知され リラックス効果が高いのだそうです。心が静まり、浄められていくような気がします。

故人を偲ぶ 素晴らしい法要でした。また、なかなか会えない親戚の皆さんとも 互いに健康でこうして会わせていただき感謝しています。
現住職の深いお話しをわかりやすく説明して下さる法話は 故人を偲んで 故人と共に時を過ごす大切さ 皆様の心に温かく深く届いたのではないでしょうか!

合わせて昔、叔父が存命の頃話してくれた「柔軟心成就」(呉音でにゅうなんしんじょうじゅと読むそうです)と言う言葉が ふと浮かびました。「・・・中に力を秘めて何事にも対応可能で 物柔らかではあるがその本質を失わぬ弾力性に富んだ心です」素晴らしい法事にお招きいただき 有難うございました。

翌日から、寄り道をして ゆっくり奈良散策の旅をしました。マッスル君、奈良は 数十年行っていないのです。