後に この本とは不思議なご縁があったことを知り、巡り合ったことにも感激しています。
作者の原田マハさんは キュレーターでもあったことから 造詣が深く 特筆すべき審美眼をお持ちです。
19世紀後半の印象は、マティス、ドガ、セザンヌ、モネ達が 新しい時代に向き合い 挑戦してゆく姿を それぞれの身近にいた女性の視線から語られています。
私達は 作品を通じて知る画家の姿ですが この4篇の物語りから 日常の生活、創作する姿、その場の空気感、交友関係等々 何処を切り取っても一枚の絵画になるような色彩豊かな筆致で 語られていて 春の陽光のなか 幸せ気分で読んだ本です。
ジヴェルニーのモネの館を見学したことがあるので ひたひたと押し寄せてくるような臨場感がありました。この作者のほかの本も 読んでみたいと思います。