今夏、５０年余り前 マッスルと同じ船に乗り合わせ 米国に留学された仲間のお一人が 旅立たれました。信念を持った素晴らしい女性です。１９６０年初め、女性で貨物船に乗って留学されたということに 意志の強さを感じます。留学する女性は４人、乗船されていたそうです。
当時、ご婚約されていて フィアンセの方が ニコンのカメラをプレゼントしようとドックを走ってこられたエピソード、とても歌がお上手で 振り袖を着て アメリカの大学の舞台で歌をご披露され大喝采を受けられたことなど 活き活きとお話し下さったことがついこの間のようです。
我が家にもご夫妻でお泊まりいただいた事があり 小田原城の桜見物もご一緒させていただきました。敬虔なクリスチャンで 常にお勉強され 難解とされる黙示録の本も ご自身の集大成として出版されました。ご自宅の庭には 教会も備えられていて 勉学と祈りの日々を過ごされていました。
お泊まりになられたとき、夜遅くまで 私には難解でしたが 深いお話しを４人でさせていただき その時に 死と言うことについても論じました。８０歳近くなられていたと思いますが まだまだお元気で 天寿を全うしての死は喜びという意味合いのことをお話しされました。
何年かして体調を崩されたとき ご自身のお別れのセレモニーも全て段取りされたと伺っています。でも、その後 アメリカに渡り 旧友のかた達との親交も深められたり 東京での会合にも出席されていたので ご快復されていると信じておりましたので 大変残念です。女性の平均寿命には ちょっと届きませんでしたが この世で使命感を持って精一杯頑張られたと思います。
広島にお住まいで お別れ式に出席できなかったのですが 我が家でお花をたむけ マッスル君と天国でのご平安をお祈りしました。毎年お送り下さった 教会のあるお庭の沢山の栗の実も懐かしいです。いつかそのお庭の教会に参りますね。安らかにお眠り下さい。
