清洲会議

清洲会議観てきました*
三谷ワールド!
ポスターサイトからお借りしました
三谷幸喜監督作品は 人間の行動に潜む欲望、ずるさ、エゴ、従順さなどを ユーモアをてんこ盛りにして描く痛快さが 持ち味。「清洲会議」も 例外ではない。

話は言わずと知れた織田信長亡き後、跡目相続を決めるべく会議が舞台。封建武家社会を代表する柴田勝家と 変わりゆく貨幣経済の代表者、羽柴藤吉郎(豊臣秀吉)の権力闘争。古い因習に固執する勢力と新しい社会を目指す改革勢力が 虚々実々の駆け引きをしつつ、覇権争いする様子を ユーモラスに描いたドラマである。

お金や土地といった富の力が 人間の心をも変えさせてしまう魔力を 皮肉ることにより、現代社会への痛烈な風刺が 感じられる。

古色蒼然、変化を感じ取れぬ 時代遅れの無骨サムライ柴田勝家を演じる役所広司と 金権政治で協力者を獲得する豊臣秀吉を演じる大泉洋の好演が 物語を引き立てている。脇を固める俳優達も それぞれのキャラクターを際立たせる 見事な演技!映画にしにくいテーマを わかりやすい娯楽作品に仕上げている。

衣装、メークアップなども 三谷幸喜らしく 豊臣側は黄色系、柴田側はブルー系と 紛らわしいほど数多い登場人物の 識別が視聴者にもわかりやすい配慮がなされている。お市の方、お松のお歯黒メークアップは 意表を突かれるが見応えがある。

日本の役者さん達は 顔の表情での感情表現がすごいなぁ〜!コミカルタッチの痛快な映画!お薦めです!