外郎(ういろう)

昨年の勘三郎さんそして 市川團十郎さんも帰らぬ人となてしまわれ 相次ぐ歌舞伎界の重鎮をなくして 本当に残念です。團十郎さんの外郎売の場面が 映像で何度も流れていましたが 2代目團十郎外郎とは 深いご縁があり、その頃から歌舞伎で演じられるようになったということです。

ういろうはお菓子とよく間違われますが 歌舞伎に出てくる外郎は下画像の薬のこと。

全て自然素材であるため 材料の調達が大変で ひとときは お一人様一箱限り、「外郎は今まで飲まれたことありますか?」と聞かれ、初めてだと答えると、「このお薬を常備薬とされている方優先で 初めての方は他にも色々お薬はございますので・・・」とやんわり断られたとか・・又、子供がお使いで買いに行っても買えないとか・・・手に入りにくい物のようですが、今日は すんなり大丈夫でしたよ。

お城のような建物の店舗、和菓子と一緒に売られていますが 車が並んでいるなと思うと たいていはこのお薬目当て。でもういろうと言うお菓子も売っているんですよ。

このお薬、胃腸には ことのほかよく効き メキシコで胃腸炎を患った時も 仁丹の様なこの丸薬を ゆっくりと口に含んで 助けられました。また、巷の噂では 更年期にとても威力を発するとかで もうかなり昔の事ではありますが 調達に来れない遠方の友何人かに 頼まれたことがありました。

住職を継職された従姉妹夫妻、門法会のかたがたと お釈迦様の足跡を訪ねインドに見聞を広めるべく旅立たれるので 旅のお供にお守り薬として お送り致しました。明日届く予定です。鞄の隅にいれておいてね。お気をつけて!