Serendipity2

小さく見える文字の15年、これは大正15年に描かれた物です。母の実家のお寺、最近整理をしていたら 祖母の日記がでてきたそうです。過日の法要のおり、色々懐かしい記録をみせていただきました。貴重なものをみせていただき 本当に嬉しかったです。一部、異国にいる子供達にも紹介したく、写真を撮らせていただきました。

その中でも、皆の関心を集めたのが 祖母の日記です。母や叔母の幼児の頃の寝顔、手や足の型、幼い頃、母姉妹が描いた作品など残されていて 未知の世界なれど、その頃の空気、体温などが立体的に伝わってくるような面持ちで 夢中で見せていただきました。

祖母のこの記録は 私達の祖母のイメージを一転させるものでもありました。家庭的というよりは 社会に出て活躍するモダンな祖母でした。こんなに ゆったりと愛情を持って 細やかにスケッチし、そして日記を綴っていたなんて・・・母は物心ついてから この日記を見たことがあったのかなぁ〜?まるで、寝息が聞こえてきそう!

物質的にも当時より豊かで 文明の利器による便利さを享受できる現世ですが この頃は、ゆったりと時間が流れ 心も豊かだったのでしょうね。


以前、書いたことがありますが 父が若き頃 初めて海外赴任したとき 祖父が歌を残した短冊も 母亡き後、荷物を整理していて 見つけました。

海外に行ってもしっかりと菊の花を(日本の象徴)咲かせて頑張っておいでと、歌った祖父、早く亡くなり、会ったことはありませんが 紡がれる命を感じました。父も母も 深い愛情を持って育ててもらったんだと 実感する出会いでした。