豊かな自然の色彩

ゲーテの色彩論
我が家のベランダで育った アントシアニンたっぷりの紫色のブロッコリ。ご覧のように葉は虫食いだらけのレース模様。農薬なしよ。ゆでるとこの紫色は緑色に変わる。種から育てたこのブロッコリ、計算すると,いや、しなくても八百屋さんで買う方が安かった。

1ヶ月余り留守の間 水やりもしなかったプランターでの生育を考えれば よく育ったと感心する。愛情を持って育ててればもっと収穫できたであろうに・・・。

こちらは 地産地消、ローカルマーケットで購入したもの。私が感心するのは これらの発色の豊かさ。

ニュートンは光そのものに色があり 屈折率の違いで 色相が現れるとの説。科学的ですね。これに反してゲーテは 光と闇の両極限の間を 光と人間の視覚が共同作業を行うことによって色を感じるとしている。置かれる周りの環境によって 又個々の視覚によって色も違って感じられようというのでしょうか。

これらの自然の産物を見たり 育てたりしていると、ゲーテの 色、そのものも生きて運動し、活発な創造をしているという言葉に共感してしまう。 

過日、赤の色を染め出すご苦労を話されていた染織家の志村ふくみさんによると、 日本の色は ゲーテの色彩論では論じきれない もっと隠された深い何かがあるという意味合いのことを話されていた。自然の産物から沸き出でる色合い、大きなエネルギーと尊さを感じる。感謝していただきます。