オペラ、カルメン

新年会も終盤に向かうというのに まだ昨年の出来事を更新中です。

一日に2つのオペラ鑑賞というゴージャスな日。夜のカルメンは何と8時半開演という遅い時間です。

灯りのともったメトロポリタン、プログラムに合わせてNY入りした訳ではないのですが、マッスルと鑑賞するには カルメンは、わかりやすいプログラム。
昼間のボックスシートではないけれど とても良い席でゆっくり鑑賞。カーテンを見ただけで 何かが起こりそうなドラマティックな演出。

下ブルーの画像のように この赤のスペースが少し広くなってちょっとアクロバティックなダンスをカップルが披露するのですが 赤と黒カルメンイメージが強調されて どんな演出になるのだろうとわくわく。

空席もまだあったようですが 息子に予約をしてもらった時点ではマッスルと隣同士の席はとれなかったようです。少し離れた斜め後ろにマッスル。ちょっと良かったかも。。。上演中色々横でつぶやかれると困るのよね。
カルメンを演じるのは Elina Garanea ドンホセを演じるのは Brandon Jovanovich.
小気味よいペース配分でストーリーが進み、人格描写が明確、それに何と言っても ハバネラなど耳に慣れ親しんだ歌曲が盛り込まれている点で 3時間半もあっという間に終わってしまう感じです。

自分の思うままに生きようとする強い自立した女性、立ち向かう強さの女性像のカルメン、楚々とした繊細な女性カエラとの対比、それぞれのメゾとソプラノが活かされていたように思います。

風と共に去りぬのスカーレットとメラニーの女性像にもちょっと通じるような。ドンホセ闘牛士エスカミーリョの対比も一目でわかるので 凝った舞台装置などなく見事。

1月後半からは ドンホセはアラーニャが演じているとか・・・あ〜ぁ! もう一度行きたい!

インターミッション後,赤の部分がブルーにかわり ここでは優美なバレー。ちょっともの悲しさを感じさせる辺り 最後の悲劇を連想させます。

マッスルもとても楽しんだ様子で大満足。終演はミッドナイト。劇場を出てタクシーを拾おうとするのですが 余りにも多くの人でつかまりません。諦めてメトロに乗ったのですが これまた満員。眠らない街ニューヨークを実感しました。

オペラ三昧させてもらってありがとう。今度は マンハッタンに暫く滞在して 連日通いたいけれど ヨーロッパの劇場にもいってみたい。夢を持つことは自由ですから・・・

追記 本日の新年会で 友人がコレペティッア(Korepetitor)について話してくれました。日本ではまだ余り聞き慣れない言葉ですが オペラ歌手が新しい歌曲を覚えるのに歌い方、演技の指導を行うオペラ伴奏者のことのようです。その過程を見学する機会があったとのことで オペラ観劇のことを書いている最中故、書き留めておきましよう。