語りかける友の句

帰宅するとポストに立派な装丁の本と手紙が入っていました。案じながらもご無沙汰の友の著書でした。

著者は、ご主人を亡くされて お声をかけるのもはばかられる程、落胆されていました。数年たって徐々にお元気になられているようでしたが まだ静かに時を過ごされている様子。「どうされているかしら?」など、友達同士で案じつつ8年の歳月が流れました。

8年目のご主人の祥月命日に「私はこのように生きていますよ」とメッセージとして、周りの方々のお奨めもあり句集を出版されたそうです。

俳句歴はまだそんなに長くないとのこと。ご主人亡き後、2年程してご縁をいただかれたそうです

俳句を詠むことで 「無彩色の日々」から 彩りが蘇り 徐々に力を得、前進されていく姿が 五七五の短い言葉の中で 光を放ってゆきます。

ゆっくり味わって読ませていただき 友の再生を心から喜びたいと思います。素晴らしい本を賜り有難う!

謙虚な友の語彙の豊富さ、感性の豊かさに 改めて、ただただ驚嘆するばかりです。読むほどに 五七五の句が鮮明なイメージを膨らませてくれて ご無沙汰していた空白の部分を語ってくれるようです。お元気になられて良かった!また、テニスしていた頃の仲間で集まりましょうね。