24のカプリース

ガット弦のシットリとしたふくみのある音色
午前中に敬老会で 私達のコーラスグループ、歌ってきました。いつの場合もそうなのですが 始まるまでは緊張したり 不安があったりします。でも、終わると皆の顔が晴れやかになって 又一つ共通の体験が出来 だんだんと 皆で作り上げていくという連帯感が生まれます。機会を与えていただき有難うございました。

帰宅してから、ずっとパガニーニカプリースを聴いていました。世界初、ガット弦を使用しての録音です。その音色はふくよかで繊細。練習曲ではなく まるで音色のかけ合い、対話が織りなす劇を感じます!(ガットは羊の腸。テニスラケットにも使われ 湿気を嫌うと記憶しています。)

重厚感のある和声もハーモニーとして、また、一つ一つの音の重なりが見え隠れして 重だるいとろけそうな表現があったり、軽やかなダンスステップのような軽妙さがあったり 何度も聴きたくなります。

それにしても超絶技巧のパガニーニの曲、この奏者の卓越した解釈や技術のお陰で 私の部屋にいながらにしての 贅沢な独り占めの初秋コンサート。この時期は何故かオーケストラではなく 単一楽器の演奏が私の心境にあうのです。落ち葉が舞う頃は フォーレ夜想曲(ピアノ)

悪魔と称されたパガニーニの人物像にも興味があります。バイオリン界の鬼神とも言われたパガニーニ、多くの著名な音楽家に大きな影響を与えています。シューベルト他著名な作曲家達は パガニーニの作品からインスピレーションを感じた作品が多いとのことです。リストが私はピアノ界のパガニーニになろうと語ったお話は有名です。

今回は 古楽奏法、ガット弦を用いての佐藤俊介氏演奏CDでしたが 従来のメタル弦による24のカプリースも聴いて見たいと思います。シュロモ・ミンツ五嶋みどりさんの演奏がいいかな?