二宮尊徳については 皆様もよくご存知と思いますが その思想、人物像などの啓蒙活動第一人者である佐々井信太郎、典比古父子の歩み展を 見てきました。
二宮尊徳翁の食事
一円融合、報徳など二宮尊徳の思想は 今日ではよく知られ、世界各国にも広まりつつあります。その思想をわかりやすくひもとき 現代の生活にも活かすことに2代に渡って情熱を注がれた歩み! まさに「ふるさとを語るには 我が故郷の偉人を知ること」だと思いました。江戸時代にすでにエコシステムを形態的に論じていた尊徳思想、今、読んでも新鮮です。このお二人は2代に渡って97歳と92歳で天寿を全うされています。このご長命は、尊徳先生の教えを信条として日々過ごされていた事も大いに関係しているのではないかと思います。中国からの往復書簡などの展示は 父子と言うよりは人間同士の対話、そして内容の深さに感銘を受けます。
小学校2年生で書かれた作文、本当に2年生で?と 2度も読み返しました。父子で雨の降る日に図書館に行ったようすが書かれているのですが 電灯の明るさ、雨の音、本のにおいまで感じられる名文ですし、お父さんのことはきちんと敬語で書かれています。家に戻って 息子が家族刺殺のニュースを見て このような事件が余りにも多くなってきている現代!胸が痛みます!生活は 当時よりは便利に豊かになってきていますが ひずみがあちこちで生じています。
画像は、尊徳の食事、総カロリーこれで2219カロリーもあります。呉汁は豆汁、豆油ガはいることから そう呼ばれるそうです。エネルギー源になるようですね。期間限定で尊徳の食事がいただけるそうで とても人気があるそうです。二宮尊徳は たいそう大柄な方だったらしく 身長183センチ体重94キロだったということです。それにしても、私達は この食事と比較すると過剰にいただいていますね。
展示は 5月31日まで報徳博物館にて。小田原散策を兼ねて是非ご覧になって下さい。小田原城のすぐ近くです。