続岩崎邸見学

岩崎家の家紋、三階菱と土佐藩主山内氏の家紋「丸に土佐柏」が組み合わさって 今の三菱マークになったとか・・・海運業を始めたおり、土佐からの三艘の船との関連も説明されていたように思います。

この家紋、門の袖壁内側にあり、本来なら外側ではないでしょうか?どうしてなのか質問するのを忘れてしまいました。同行した4人で あれこれ推察したのですが・・・

ギリシャの国花とされているこのアカンサス、私達が日々使っている大切な物にも見られる文様だそうです。何かおわかりになりますか?私達も、確かめるまでは全く意識していませんでした。岩崎家では文化・文明・芸術発祥の地としてギリシャを敬い この文様を色々な箇所に取り入れたそうです。

私達が日常使用している大切な物、それはお金です。一万円札にも千円札にも このアカンサスの文様が印刷されています。何十年も知らずにいました!

まだ私達の記憶に新しい 鎌倉の大いちょうの倒木!樹齢1000年だったとか。こちらの旧岩崎邸玄関にあるこのいちょうも700年の古木です。古いイチョウには元気になる根、気根とよばれるものが垂れ下がり 時には地面につくほどにも長く伸びるそうです。白い樹液をだし、授乳に苦労した母親が 赤ちゃんにミルク代わりに与えたと言われているそうで 別名「垂乳根」とも呼ばれています。でも、一説によれば 気根があるのは雄木だそうです。 
 こちらは公開にあったって復元された金唐紙。西洋では金唐革と言われ 紙ではなく毛皮を使用。GHQの手に渡ったとき、この壁は一面ペンキが塗られてしまったそうですが ドアの周りに少し残っていたオリジナルを参考に復元されたとのこと。

溢れるような知識と熱心なボランティアガイドさんのおかげで さらっと見学するのとは違った記憶に残る見学になりました。和館のほうも 正目の杉板の天井をどのように支えたか(天井裏でつっている)とか、100年余りの時を経ても、ゆがみがでないのは何層にも重ねられた紙壁であるが故 湿気を巧みに調節しているとか、四面糸正目と言われる日本でも滅多に見られない檜の柱のお話など 時間を超過してもまだまだつきないお話。有難うございました。

この日は、冬を思わせる寒さ、おまけに雨も降り出して 見学中、足下の冷えること。早く温かいところに行って 温かいランチを・・・

上野方面には美術館もあるので よく来るのですが ゆっくりランチを楽しめる場所に苦労していました。以前、知人に教えていただいた こちらのフレンチ、岩崎邸からもすぐ近くで 楽しみに予約しておきました。slidingdoorさん、行って参りました。ご紹介有難うございました。

こちらは前菜、皆それぞれ別の物、2人が同じ。私はウドの香りの茶碗蒸し風、温かくてほっとするおあじでした。どれもプレゼンテーションがきれい!食材が色々。cozy and comfortableなレストラン!
私のメインは 子牛のブランケット、デザートはグレープフルーツタルトとヨーグルトのアイスクリーム(だったかな?)サービスもよく、バラエティにとんだメニューでおいしかったです。ゆっくり出来たのも こんな雨の寒い日は嬉しいこと。私は来月は参加できませんが、他の3人は もう次の日程を決めていました。

この夜、岩崎邸復習の疑問点メールが飛び交い 論点が落ち着いた頃に、皆、「これでゆっくり眠れるね」好奇心まだまだ旺盛な私達かな?