古布で季節の花

椿
50年近く日本に住まわれていた恩師が、祖国アメリカに近く帰られることになりました。生涯日本で、とも考えられていたそうですが 色々なことを鑑みて帰国を決意されました。80歳になられた今でも大変美しくお元気ですが 今が、自分で荷物をまとめて帰国できる時期と決断されました。

私も含めて、数知れない多くの人が 先生から深い教えを未だにいただいています。ご自身に厳しく、凛としたお姿は昔も今も変わらずです。そして温かいお気持ちも・・・。先生と私達の思い出の梅を 心を込めて作ってみました。「もう、何にもいらないのです」と、おっしゃっていましたが・・・アメリカの高齢者向きのアパート(?)の片隅に於いていただき 日本を思い出していただけたら嬉しく思います。

いつの場合も静かな冷静さで 公平な判断をされる毅然としたお姿、ご自身のこれからについても きっぱりと決断されたのだと思います。寂しいですが ご健康とご多幸をお祈りしたいと思います。3月にお別れのランチをご一緒するのでお渡ししたいと思っています。(どの花も手のひらにのるサイズです。袋物になっていて 差し上げる梅(右)には 中にお香が少し入っています)