2009年の終わりに

今年最後のブログ更新として 2009年私的雑感を記しておきたいと思います。 自分の備忘録と遠距離にいる子供たちへ、何となくこんな様子で暮らしているよというブログ更新のため あまり暗いニュースはどうかな?とも思うのですが 颯爽と動き出した当初の民主党への期待が大きかっただけに 一応雑感として残しておきましょう。 政権交代のときにもいくつかの心配な点を上げて記しておりましたが 懸念通りは嬉しくありません。その前に マッスルと二人の忘年会はボルシチ、大掃除の傍ら 煮込んでおけば ハイ出来上がり。デザートはトマトのジェラート


  
丑年の今年、ゆったりとした1年が過ごせるかと思いきや、春の珍事というには余りにもビックリ、豚インフルエンザの脅威に国を挙げての大騒ぎ、空港ではものものしい水際作戦を展開、超神経質な日本の対応に世界もビックリ。

いつ好転するとも知れぬ不況が日本中を覆い、人々の不安が募るばかり。大盤振る舞いのマニフェストで世の中は政権交代の大合唱。当然のごとく夏の衆議院選挙では民主党の大勝利で政権交代! その民主党、支持率は発足して4ヶ月足らずで急落!Why? 幾つかの要素に焦点を当ててみます。

まず、鳩山首相のリーダーとしての資質が問われることに。人々の信頼を裏切ってしまったといえます。民主党マニフェストでは子供手当、高速道路の無料化、ガソリン税の廃止など 人々に直接的で寛大な補償を約束しました。ところが、それらの約束は 破棄や縮小をして人々の期待を裏切ってしまいました。
大盤振る舞いをする資金不足で国の借金はかさみ(44兆円)資金捻出のための増税は必至。ムダを排除すれば資金は大丈夫との公約は何処に?

母親からは9億円もの政治資金を献金という名目で、数年間も、贈与を受けていたにも関わらず、そんな大金を貰っていたことを知らなかったと云うのです。それは余りにも杜撰!庶民の金銭感覚とかけ離れた感覚で 庶民の生活を理解できるのでしょうか?

沖縄の基地問題は、アメリカ政府と日本政府の間で名護へ移設することで合意されています。オバマ米大統領を訪ねての会談で、鳩山総理は「私を信頼してほしい」と約束しました。ところが鳩山首相は 移設先について頼りない発言を繰り返し、この問題は迷走しています。日米関係も懸念されます。

国内の不況は深刻化する一方です。商品価格の下落は止まりません。価格が下がることは私たち消費者に歓迎されますが、実は深刻な問題なのです。価格の下落により、販売店の利益も製造業者の利益も削られます。商品の価格が安くなり、利益がますます少なくなった企業や業者は給料を下げたり、リストラをして倒産しないよう頑張ります。

所得が減るため、商品を買い控えたり、より安い商品を買おうとします。こうして、価格が一層下がり、デフレスパイラルが始まります。今の私たちの社会は、このデフレスパイラルに入ったのかもしれません。このような深刻な状況にあっても 民主党政権は国内経済を好転させる実のある施策を行っていないのです。

もっと重要な事は 日本の将来の持続的繁栄をもたらすためのシナリオを示していないことです。オバマ米大統領は好対照の動きをしています。チェンジ(変革)を旗印に300万人の新規労働者を創り出すと約束し、環境に優しい新しい産業を創り出すべく既に活動を始めています。

鳩山政権は「事業仕分け」で将来の糧となるべき新規技術開発への予算も 廃止する方向性を出しています。資源不足,食料不足の日本にとって、優れた才能の育成により革新的な技術開発により世界をリードすることなくして将来の繁栄は難しいのはないでしょうか?

そんな不穏な面持ちの年の瀬、全日本フィギャースケートをテレビ観戦。はじける若さと全身全霊で自己表現するそれぞれの選手の姿に感動しました。素晴らしかったです。困窮低迷の日本ですが 新年度はこのスケーターたちのように よい滑り出しを期待したいです。

今年もお読みいただきました皆様 ありがとうございました。何気なく続けているうちに 大ざっぱな私自身の2009年が心の中に残像として残るだけでなく 具体的にこうして記録されていて足跡が残され クリックしながら反省したり もう一度楽しみを味わったりです。 今年は今日でお休みにして 新しい年を迎える準備をいたします。 皆様、よいお年をお迎えくださいませ。