小田原城跡馬屋曲輪発掘調査
お堀端を散歩していたら 突如、古木、松ノ木が伐採され そこだけ歯が抜けたような空間になっており どうしたのだろう?緑は大切にして欲しいものだと思っておりました。「遺跡でも発掘されたのでは?」っと マッスル君と話しておりましたところ 程なく見学会のお知らせをいただき 行って参りました。
「城下町小田原を象徴する小田原城を保存、管理し、遺構を後世に伝え 歴史的観光価値を高める柱として長期的に展望した」史跡小田原城跡本丸・二の丸整備基本構想に基づく流れの一貫だそうです。
この場所は最近まで土手になっていて 松ノ木が植わっていました。江戸時代中期に描かれた絵図から この場所には 馬屋曲輪の遺構の正確な位置が確認され 発掘の至りとなったそうです。驚きです!歩いた事のある場所!その下にこんな遺構が埋まっていたのです!ここは 水の公園として遊具があり 子供達が小さい頃はよく遊びに来たものですが その姿はありません。これは幕末から元禄時代に遡っての遺構です。 大河ドラマ「天地人」でも 北條氏がさかんにでてきますので そこまで古い時代ではありませんが 古きを訪ねて タイムスリップ。 未来を語ることは架空ですが このような発掘調査から 紐解いてゆく様々な発見、興味がわいてきます。人間の歴史そのものです。
日中、暑さの中、150人くらいの見学者が来ておられました。この後の松ノ木を背に 娘は20歳の晴れ姿の写真を写しています。広々とした公園はもうありません。何度かの火災にあい 出てきた遺跡は瓦や漆喰などのようです。家紋も北條のものはなかったようです。子供達が3年ほどの松本時代を除いて 独立するまでその大半を過ごした小田原ですが 何度も何度も行った事のある城址公園の動物園の名物、象の梅子さん、9月17日像年齢62歳で、(人間に換算すれば100歳くらい)永久の眠りにつき、寂しくなりました。でも、蘇る小田原城を楽しみにしたいものです。子供達が今度帰国したら この小田原城付近の変貌した姿に 驚く事でしょう。