渋沢栄一の公益思想に続いて2度目の勉強会参加。 今回は私にも理解できそうなタイトルですから 緊張感なく参加させていただきました。 プレゼンテーションは 北京大学博士課程で日本語の語源を研究されていて、1年間慶応大学留学中の若い女性。 何より、その流暢な、助詞の使い分けも完璧で格調高い日本語を話されるのにびっくりです。
中国南部では米が主食、北部では麺類が主食(米が採れない)。特に山西省(太行山の西に位置故、山西省と呼ぶそうです)の麺は有名だそうです。麺類の歴史は2000年以上と古く 煮餅、湯餅、水引、冷淘などと名前が時代と共に変化してゆくのですが 水を表わす文字が使用されてきたとのことです。
山西省の名産と言えば アルコール度数の強いお酒(汾酒)、老陳酢(?)牛肉の煮物、麺、麺の材料は小麦、コーリャン、豆粉、そば、この地方の特殊な麦。 280種類もあるといわれている麺の中でも 刀削麺、猫耳朶、(猫の耳のような形)や魚の形の麺類は 特に代表的なもの。 中でも、刀削麺は うった一塊の種を頭上に乗せて 独特な包丁で削り飛ばし、お鍋に落として行く特殊な技能をお披露目してくれる方法もあるそうです。
沢山の麺類の画像に 参加者一同食べたくなったのは言うまでもありません。 どこか近くでないかな?ッと 帰宅後、検索してみると、小田原にもありました。 画像はそのお店のサイトからお借りしました。http://fukumanen.jp/japanese/menu/odawara_restaurant/daoxiaomian/index.html私はどちらかと言えば日本蕎麦のほうが好みですが近いうちに是非、刀削麺試してみたいと思います。
農業だけでは生活も苦しく経済発展の為、商業というものを発展させた山西省は著名な商人を出した所。 北方民族の粋を集めた喬一族の民居があり、「皇室を見るなら故宮へ、民居を見るなら喬家へ」との言い伝えがあるそうです。
話は言語学に戻りますが 博士課程の論文は 日本の新聞の見出しに興味をもたれていて 動詞、助詞などを省いた特殊表現の省略のメカニズムを考察してゆきたいとのこと。その後も活発な質疑応答が続き 日本語の能力プラスプレゼンテーションのまとめ方などにも感心しました。将来は中国の大学での職務を望まれています。 是非、今後の日中友好の真の理解者としての架け橋になってもらいたいと思います。