気の趣くままに

 難解で途中で投げ出したにも拘らず いつも目の見えるところにおいていた一冊の本、「Zen and The Art of Motorcycle Maintenance」。何年もそこにおいておくのが罪悪のような気がして整理しようと ぱらぱらっとページをめくったら 何となく読み進み 昨夜は、ブログ更新もせず、気がつけば夜更け。 マイペースの時間、時にはいいけど けじめがつかない。 

著者自身による朗読テープもあるが 読んでもわかりにくいものは 聞けば眠ること間違いなし。 このオーディオライブラリーは アメリカの知人から プレゼントされたもの。 この本は 禅の本でもバイクの修理の本でもなく 精神的なものと物質的なものの価値についてや人生について 心のつぶやき、対話、バイクの修理をしつつ気づいた物の見方等 息子と途中から同行のカップルとのアメリカバイク旅行を通して書かれている一種の哲学書。  

この本の中で Art personと Science personについての 物事の対処の仕方、理解力などの違いが 具体的に書かれていて 分析力、論理的な思考が不得手な私が「そうそう」と、実感できる面白さもある。 この本をプレゼントしてくれた知人は 私が、方向音痴で 話している内容が 気の趣くままでArt personの典型だと思っているようである。 

その知人は 論理性の欠如に加えて語学力の壁で 私が途中で何を言いたいのかわからなくなっても きちんと図式でここに到達したいの?っと 分析力と洞察力がある要するに理系の女性。 どこか接点があるのか 今でも、交流が続いている。 


内容の難解さはあるが バイク旅行で語られる景観、食べ物、空気、空の色など アメリカに住んでいた頃に体験した大気に 包まれるような懐かしさでページを進んでいる気がするが あれから6年ほどたち この何年かで体験した凝縮された様々な出来事が 以前よりは理解度に貢献してくれている気がする。 さて、読み終えられるだろうか? 画像はleftoverごはん。 豚肉の黒酢煮少々美味