オーガニック商品続き

この画像は 先日、東京丸ビルで見かけたあるレストランの前。  レストランで使用されている野菜の産地や生産者などが表示されていた。  このところ、日本では、このような光景を時々見かけるし、スーパーでも生産者の名前入りの野菜を見かけるのも珍しくない。

有機野菜?と、言ってしまっていいとは思えないが 責任の所在が明確であるという安心感が生まれてくる。  健康、生ゴミリサイクルなど環境面でも日本では関心度が高まってきている(まだまだカナ?)  上の画像をアメリカの友人に送ったら アメリカでは オーガニック商品の消費が減少しているという記事を添付してきてくれた。  以下要約したものです。   
 

アメリカでは、オーガニック商品が 健康に良く叉環境にも優しいと信じている人の割合が 2年前の54%から 46%に減少していることがこの程の調査で判明。  その主だった原因は  

1.  価格

物価高騰の折、家計のやりくりが厳しい状況になってきており、 高価なオーガニック商品は敬遠されがち。  オーガニック商品は通常商品より50%高、食品になると100%高とあっては 手が出ないというのが正直な所だろう。

自然食品関係の商店は客足も途絶えがちで 生き残り対策として 自然食品店の20%ほどは 既に地元の農家とタイアップして 中間マージンを省いた農家から直接仕入れ 手に入りやすい価格設定の店舗に方向転換しているという。 この傾向はしばらく続きそうである。

2. 本当にオーガニックなの?

このところ、オーガニックや自然と言う言葉が乱用されている傾向にあり 消費者の間でもラベルどおり 信じていいものだろうかと言う疑惑も生まれつつある。

3. オーガニックって?

確かに、自分自身の健康や環境に関しての関心は 益々高まりつつある一方 オーガニックと言う定義についての知識の曖昧さもあり 購買に結びつくまでに至っていない。

専門家によれば organic製品とは 農務省の有機認定基準に合格した商品であり、natural商品は 認定は受けなくても良いが 化学薬品、農薬、防腐剤の使用量が少ない商品、 greenやecoと呼ばれる商品も natural商品とほぼ同じであるが 環境に優しい商品であるゆえに 微生物によって無害な物質に分解しうるもの(biodegradable )とされている。  

一方、価格は確かに 買う買わないかを決める基準にはなるが 必ずしもそうではないとする見解もある。  有機農法で育てられた穀物製品やスナックなどは 通常製品でも我慢できるが ホルモン剤ステロイドの危険性のあるミルクは 2倍の価格を支払ってでもオーガニックなものにこだわると言う人たちも多い。

オーガニック商品を広めてゆき ヨーロッパや他の国々のように 環境への配慮を高めてゆくには 環境に優しい商品は 自分の健康は勿論、環境のためにも はるかに利益が大きいことであると 消費者への教育にも考慮すべきである。  省エネの電球が説得力のある例としてあげられている。  価格は高いが 省エネ、長持ち、環境に優しい。  このような説得力のあるメッセージをもって 商品を紹介していくことができるなら 消費は増加してゆくのではないだろうか?