その7(NY)

午前9時過ぎ定刻にニューヨーク到着。  息子が迎えに来てくれる。  未だ完全に引っ越しが完了したわけではなく その日はブラインドを取り付けに来ている最中で落ち着かないので しばらく近郊をドライブしたり歩いたりして案内してもらう。  娘がトルネード騒ぎで全然寝ていないから休ませてあげてとメールしてくれていたようだ。 まだ荷物が少し残っている古い方のアパートなら静かに休めるからと寝具を車に積んでくれていた。  1時間ほど仮眠してすっきり。  
無人駅。  乗るときも切符をチェックしないし自動改札もない。  道路からひょいとプラットフォームにのれる。  時に、車内で切符拝見となるらしい。  切符無しで乗り、見つかると罰金。  いかほどかは聞いていない。  快適な電車。  
自由の女神を見にいく船の順番を待っている人達。  そろそろ観光シーズンの始まりなのでしょうか。  長い列が続いている。
昼食はアパート前のレストランで。  今回のアトランタでもそうだったが 食べ物がとても美味しくなったと思う。  しかし、日本のようにチョイスは多くない。  私の食べたものはブランチメニューのひとつ。  またいずれ旅行中の食べ物特集を更新しようと思いますが 大体昼はサンドイッチが多い。  
息子夫妻のアパートは 新しく開発されている地域にある。  一昔前は環境も余り芳しくなかったようだが 今は、計画的に開発され次々高層ビルが建築されて 美しく変貌しつつある。  おまけにマンハッタンまで20分くらいで便利。  マンハッタンに居を構えるのは高価すぎて手が届かないようだ。  画像は新しいアパートからの眺望。  この1年ほどは限られたスペースの生活だったようなので ようやくこれから すこしゆったりと落ち着いて生活をエンジョーイ出来ることでしょう。    
引っ越すにあたり処分したい商品を 同じアパートの人にセール。  チラシを掲示板に。 処分する手間を考えれば 持っていってくれるのは大助かりと 殆ど使っていないような物でも価格はう〜んと安く。  私の居る間に 一番大きなベッド、タンスセットも話がまとまって アパートあけわたしの日程が迫っていたので何より。  アメリカは人々の移動が多いので このような形で家具譲ったり買ったりするケースがよくある。  無駄にしなくていいし、互いのメリットになるので良いことだと思う。
夜は、カーネギーホールでのコンサートに。  息子は午後からベアー問題で会社へ。  T子さんと一緒にホールまで。  開演間際、Kも到着。  10年くらい前に初めてこのカーネギーホールに来たとき胸がわくわくした。  その時も息子がチケットを手配してくれたのだが コンサートを終えて帰るときスキップしたいような気分だったことを思い出す。  
今宵は、ニューヨークで今一番ホットなピアニストとさえているLang Lang(郎朗)。   25歳の中国人ピアニストで チケットは早くに売り切れ。  舞台に補助席が並んでいた。  日本でもコンサートが開催されたとのことだが 恥ずかしながら 私はこのピアニストの名前を聞いたのは初めてでした。



一番目の曲はモーツアルトソナタ。  繊細に柔らかく。  久しぶりに心に響く音色。  昔、弾いたことのある曲なので親しみが湧く。  プログラムはバラエティに富んでいて その都度 別人が弾いているのかと思いたくなるようなパーフォーマンス。  エンタテイナーでもある。  ソフトなタッチは指が良く動き球を転がすように美しい。


しかし、突如直角に指を打ち付けているのではないかと思えるような激しさのアップビート。  まぁ〜!  技術はすごい!と、感心はするが・・・。  伝統的な中国のメロディをシンコペーションのきいたモダンなアレンジにし、 ピアノの全音域を右往左往し 息をつく間もなく走り抜けるような指使いにスタンディングオベーション。  独特の世界を持った個性的なピアニストだと思った。  滅多にこれないような 素敵なコンサートに招待してもらってありがとう。 


それにしても 毎日、街のあちこちで色々なエキサイティングな催しがあるNYは矢張り魅力的だなぁ〜!