カナダの松茸狩り

予定では ケベック旅行思い出記を書くつもりでしたが for a changeで 本日、行ってきた松茸(pine mushroom)狩りについて書くことにします。


松茸を採りに行きましょう」と 誘っていただき 昨日、そろえた熊よけのベル(bear bell), 杖、軍手などをもち 早朝出発。  なかなかある場所は教えてもらえないと言われているが 私達のように居住者でないものには 差し支えがないのだろう。  ウイッスラーのスキー場に行く途中らしいが 土地勘のない私達には 何処なのか?...


2010年の冬季オリンピックのため 道路拡張工事が険しい山肌を切り崩している。  道路から少し山入っていくのだが こんな所にあるの?と、 思いつつも 取り残されて熊の餌食になるのは恐ろしい。  ベルを大げさにならしつつ、 杖で回りの木をかーん、かんと叩き音を出しながら奥へ奥へ...必死についていく。  すると日本庭園のような空間が広がり 空気の美味しいこと!

湿気のある松林。  平坦そうに見えるが かなりのアップ、ダウン それに標識が無いので 樹海ではぐれたら分からなくなってしまう。  


熊が出たら 日本人のよく言う 死んだ真似はだめですよ。  しっかりと目を見て話しかけながら(英語?日本語?パニックって気絶してるかも) 後ずさりするように逃げるんです。  (これはカナダのレーンジャー部隊のマニュアルに明記してあるそうです。)   絶対に背を向けたら やられますからね!  


でこぼこしていて 苔だらけで滑りやすい。  後ずさりなんて出来るわけないよ。  でも、今の時期は 熊は、川で鮭を食べるから大丈夫だって。  早く教えて欲しいよなぁ〜!

夏場に雨が多く 秋に好天が続くと松茸の当たり年だそうだ。  今年は いいと思ったけど....っとのこと。  ぽこぽこ群生していると言う状態ではない。  おまけにこの所雨模様だったので 見つかっても 柔らかくなりすぎてもろい。  


「私達には ちゃんと頭をしっかり持ち上げているものしか 在処が分からないが プロは苔の盛り上がり状態でわかるから 傘の開く前のしっかりしたものが見つけられrんですよ。」と言われた。  頭を既に出しているものは 成長しすぎているが 持って歩いていると 微風に香が漂い 心が浮き立つ。  限られた調理用具で何が作れるかな?   

2時間ほどの間に4人で採取したもの。  でも、熟練者の2人に見つけてもらって 私達に摘ませていただいたので おいしいところどりです。  さすが環境を大切にするカナダ。  時過ぎて 成長しすぎた松茸は 元に植え戻して 「来年、また出てきてね」と、優しく松葉や苔をかぶせておられ、感動しました。  


カナダの松茸は白い。  日本では中国からの松茸にも食品汚染の影響がおしよせ カナダからの輸入松茸に関心が寄せられていると新聞にかかれていた。  しかし、価格は中国品より4〜5倍高いそうだ。  本場で採取出来る機会を与えていただき 素晴らしい浄化作用のある空気にふれることができ、夫も私も感謝、感謝の気持ちです。  何度も深呼吸してしまいましたので 何年か寿命が延びたかもしれません!    

帰り道、 もう真っ白に衣を付けた山の頂が見えるところでお昼
ずるずると柔らかくなりすぎた物は食用にはもう適していない。  しかし、この松茸、非常に大きいのです。  が開いてしまっていますが。  カナダ産の松茸は香りが無いとよく言われますが とれたては香ります。  でも、日本の松茸は何といっても一番でしょう。  土瓶蒸しの道具も ここでは無理なので 結局、お吸い物にしました。  明日は、お米を買ってきて 松茸ごはんにしたいと思います。


夢中で高低差が激しく 足場の悪い所を歩き廻ったので 足腰が大変です。  明日の筋肉痛が思いやられます。