その2

総代の印
commencement(学位授与式、開始)に相応しく すっきりと澄み渡った好天に恵まれました。 700エーカーもあるキャンパス、今日は所定の所に車を駐車し、バスで移動ですが 混雑を考慮して2時間も前に到着。 それでもかなりの人達が既に来ています。 大学、大学院合わせての全学部の卒業式。 卒業生や大学職員、教授の方々の行進入場だけでも まる1時間かかります。


昨日、T子さんに内緒で教えてもらったことが気がかりです。 冷静沈着なT子さんも 今日はいつもとは一寸違います。 「お義父様を上手に誘導してください」と言われ 夫にそれとなくビデオを用意するようにうながします。 「まて!まて! そう急ぐな」と、何も知らない夫。 


まるでオリンピック選手の入場と同じような光景です。 「ただ今から入場〜!」という 会場一杯に轟くアナウンスに続き 間もなく 博士課程のDegree Marshalとして息子の名前がよばれました。 昨日渡されたが何を意味するのか 私達は知らなかったのですが 本日、紅白のリボンが結ばれ、総代の印と言うことを知りました。


何も知らなかった夫は 名前を聞いて思わずビデオを落としそうに。 後で見ると そこは揺れて肝心の写りが良くありません。 色々な苦労を乗り越え T子さんの深い理解をはじめ 多くの人達に支えられ 迎えられたこの日です。 ハッキリと我々の座る席も この辺りがいいと指定していた理由がわかりました。 本人は壇上にのぼるとき ガウンの裾をふんで転ばないかとか 結構緊張していたようですが・・・ 


来賓の挨拶などは一切なく 学長の素晴らしい内容のあるスピーチが30分、 それぞれの代表卒業生が壇上に上がり学長と握手、その間校歌や合唱、演奏がありきっちり2時間で終了。  学長のスピーチは少々長かったのですが 忌憚のない意見、環境問題、アメリカの反省すべき点、世界での役割、又卒業生のこれからの使命、留学生が祖国に帰ってからの期待など 明確なメッセージがありました。


アメリカは色々と批判を浴びている点もありますが 大きな心で様々な国の人材育成にも貢献しています。 このコーネル大学の工学系博士課程にも 世界各国からの多くの留学生を 奨学金をもって受け入れています。 留学生達の人材育成に努める懐の深さに 改めて感謝し、感動しました。 それぞれが学んだこと、体験したことをそれぞれの分野でフルに活用して欲しいと思います。 卒業生の皆さん、おめでとう。 そして、Kもね。 

舞台裏、始まる前、バンドの学生さん達、音合わせです。

大学構内のスタジアムに ぎっしり。小さな街が一番賑わう日というのも分かります。ホテルもレストランも予約がとれません。この式の後、下宿生は 車にぎゅうぎゅうに 荷物を詰め込んで引っ越す光景がみられます。 

式典終了後、拍手の中教授陣が退散されます。カラフルなガウン。 出身校ののスクールカラーのガウンを着ているかたも・・・
式の後、立食で軽い昼食。 夏日を思わせる暑い日。 式が終わって しばらくすると 土砂降りの雨に。 なんと ラッキーだったこと! あの人混みで 会場移動ともなれば 大変なことでした。 ホテルもこの夜は 退散した人が多く ようやく静けさがもどっていました。 町に出て ゆっくり食事も楽しめました。


このところずっと息子夫婦と一緒だったので 夫と二人で選ぶレストランとは趣向の違ったレストランが楽しめました。 若い人と一緒だと生活に刺激があって脳が喜んでいます!