陰と陽 その2

中華料理などで 薬膳料理と聞けば 陰と陽と言う言葉が浮かんできます。  しかし和風の煮物は 余りにも日常の生活に溶け込んでいて これは陰と陽等と大げさな考えを 私は余り意識しておりません。 身体を冷やす食べ物、温める食べ物と言う漠然とした考え程度す。


ふと、手にした本、陰陽中庸料理の本。 最大限に効果を引き出すには 一工夫ありました。  素材の持ち味を十分生かしつつ 陰性の食材と陽性の食材が相互作用して 相乗効果を高める調理法!  それが重ね煮クッキングです。「陰陽調和の重ね煮は 漢方をせんじるような東洋的思考と 西洋思考の栄養学を併せ持つ調理法」と、著者は述べられています。


水分が多くて身体を冷やす食材(キャベツなどの葉菜)を一番下に そして水分が少なく身体を温める根菜類などの食材を順に上に重ねて層にすることで 熱の対流が均等になり 野菜本来の甘みや旨みを引き出す事になるそうです。  普通、私達は 大根やごぼうなど根菜類は 一番下に入れて煮ていませんか? この調理法で煮た野菜は 少量の水とお醤油だけで十分。  試してみると 本当に甘みのある野菜そのものの味を楽しめました。  しかも、簡単で調和の取れた健康調理。  


ただし、関東出身の濃い目の味付けを好む夫には 少し物足りなかったかな? それにしてはパクパクいただいておりましたね。  春から夏にかけての煮物お勧めは 葉菜とイモ類の間にさやインゲン、そらまめなどの豆類や青ねぎをはさんで煮ると季節感もあり 旬のお味を楽しめるようです。(イモ類は一番上)  お試しください。  素材は 勿論、安全で健康なものを選ぶ事が大切だとも書かれています。


昨日は和風、本日は洋風重ね煮を試してみました。  1つのお鍋に材料を 陰から陽食材を重ね入れ、「美味しくしてね!」と、おまじない。 お鍋のふたを閉じて 良い香りがしてくるのを待つだけ。 少量のお塩かお醤油を香りがしてきたら加えて さらに少し煮る。  本日はオリーブオイルを少々仕上げにかけました。 画像は以前の似たような料理。  本日、アット言う間にお腹の中へはいり 写真撮る暇がなかったのです!