- 作者: 境野勝悟
- 出版社/メーカー: 致知出版社
- 発売日: 2001/07/02
- メディア: ハードカバー
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日本の心の教育、一息に読める本だが さらっと読むのは もったいない。 これは境野先生のある高校での講演記録が出版されたもの。 700人の高校生が真剣に聞き入ったと言われる感動の講演だったようである。
以前のブログでも 境野先生のことは書かせていただいたが そのゆったり朗々と語られるお話し振りは 間のとり方といい、聴衆の心をぐっととらえてしまう。 日頃、ご研鑚されているので内容は深いが 易しくユーモアを交えた説得力で聴衆に訴える。
言葉はその国の心が宿ったものとして その深い意味合いを この講演碌でわかりやすく解説されている。 例えば、日本人とは 日ノ本 つまり 「太陽を人間の生命の根源のエネルギーである」ことを自覚して 国名にまでしたという民族。
日々、何気なく使っている 「さようなら」「お母さん、お父さん」等の言葉にも その国の心が宿っていて 深い意味があるようだ。 なるほど そういうこと!
英語のGood-bye は God be with you の意味のGod by youなら 日本語の「さよなら」の語源は? その前に 「今日は」は もともと「今日は、お元気ですか?」が短縮されたもの。 今日と言う言葉は、古くは太陽と言う意味があり、太陽の事を今日様と言ったようだ。
「今日は、元気ですか?」とは 「太陽さんの下で 元気にやっていますか?」 「はい、元気ですよ。」 「さようならば 御機嫌よう」(さようなら ご気分よろしいでしょう)の 「さようなら」が残って 今の「さようなら」の挨拶に。 ある女学校の学生さんはで 別れの時 「ごきげんよう」と 今でもきちんと挨拶される。
[お母さん]も 昔は [お日身さん](おかみさん、太陽(日)の(身)体) [かか様]などと呼ばれ そのかは 太陽を表していると言うのです。 「おとうさん」は 尊い(とうと)から とと様 そしてお父様に。 「太陽のようなお母さん」 因みに私、ひまわり! 「尊いお父さん」と言うことなんだ!
知らずながらも パパ、ママでなく 「お父さん、お母さん」と 子供達に呼んでもらっていて良かった。
言葉は言霊、 その深く意味する所を知り 日本語をきちんと話すことは 日本人の心を大切にすることにつながる気がする。 同様に、英語を話していて 似たような単語を間違って使っていても違和感がないことがある。 これはまさしくその国の文化と自分の心が一体化されていないからだと思った。 Socially internalized されていないからだと言われた記憶がある。