義父一周忌

昨年、この建国記念日に 義父は99歳の天寿を全うし 天に召されました。  明治生まれの義父にとって 建国記念日はとても大切な思いがこもっているらしく 沖縄土産の泡盛で乾杯し 兄夫婦、そして義父とずっと一緒に暮らしていた義妹、ヘルパーさんとの楽しい夕食を済ませ上機嫌だったそうです。  歯磨きをするために(まだ、殆どが自分の歯でした)自室に連れて行ったもらった所 チョット咳き込み、 そのまま眠るように旅立ちました。


気骨のある 一本筋の通った義父からは 何かにつけ学ぶ事が多く 語るに苦労しない99年の歴史を いつも周りの人に聞いてもらうのが 晩年は楽しみのようでした。  


昨年、1月末に 私達が当番で3日間義父と過ごし、 車が大好きな義父の要望で、中央高速をドライブ 双葉のドライブインで食事をしたこと、 翌日、毎月のお墓参りに一緒に行けたことなどが 最後の元気な義父との思い出になってしまいました。  その後、MYKも お見舞いに行き、 玄関まで出て 「さよなら、さよなら」っと手を振って送ってくれた一週間後の他界でした。


今から思うと きちんと皆とお別れの挨拶をしていた気がします。  それにしても 99歳は立派でした。  冗談もよく言い 時折、夫が庭の手入れを手伝っていると 窓越しにみて 若い看護婦さん達に 「君達も ああいう良く働く男の人と一緒にならんといかんよ〜」「Sさん(私の事)、君偉いなぁ〜! あぁ言う風に 良く躾けたもんだよ〜」誉められているのか、どうだか・・・・!ちょっと いたずらっぽく笑った義父の顔が浮かびます。


晴れ男の名に相応しく 本日の一周忌も晴れ渡り 穏やかな一日でした。  帰り道、東名を走りつつみた夕焼け空、 きれいでした。  合掌