報徳博物館で

これはまさしく 金太郎飴? いえ、いえ これは金次郎飴なのです。  食べると、おりこうさんになるエッセンスでもはいっていそう。  孫がいたら買い占めたくなったでしょうに!  それでなくとも あちらの友人のお孫さん、こちらの友人のお孫さんにと ちょっと買いすぎたかな?  こっそり私達が ぼけ防止に食べたりして.…  


二宮金次郎と言えば 私達の小学校の校庭には を背にかつぎ読書しながら歩く金次郎の像がありました。  ひところ、金次郎の勤勉節約の精神が 教育勅語(国民教育の理念を明示したもの)を反映するものとして国策で多くの小学校に建立されたのです。


その後、戦争状況の悪化で軍事物資が不足し 銅のみならず金属製品回収令により 壊され軍備用品となった金次郎銅像が多いと聞きます。  何故か、我が母校(大阪)には残っていて もしかしたら それは銅ではなく石像だったのでしょうか? 


二宮金次郎は、森羅万象、其々の利点を活かす 「報徳思想」を 一円融合という 円相図でわかりやすく表しています。  これについては 又機会をあらためて 記してみたく思います。


話がそれてしまいましたが 先日、報徳博物館に出向いたのは 小田原藩大久保家の家臣、岡本秋暉展を観る為。  近年、伊藤若冲孔雀岡本秋暉と言われるだけあって 見事な花鳥図です。  鮮やかな色も見事。  私は鳥が苦手なので 余りにもリアルな画に 楽しむと言うよりは ウ〜ン…! それだけ、迫力がありました。 特に鋭い目の表現は、小さき中にも力ありです。  


若冲同様、その形式にはまらない画法ゆえに 評価を受けながらも謎に包まれた部分が多かったと聞きます。 最近のアメリカでのオークションで 見積もり価格 2.000〜3.000ドルくらいのところ 50,000ドルで落札されたというのですから驚きです。  外国人は得てして 色目の華やかなものを好むという先入観を考慮しても 差額は大きいですね。  悔しがった日本人の方が多かった事でしょう!