目覚ましい速度で進む 現在の情報化社会を、 私たちの子孫達は、第三次産業革命と呼ぶことでしょう。 改革、変化の流れが加速されるかもしれないと、複雑な心境になります。 この激しい変化の流れに、適応してゆけない人達にとっては、満ち足りた生活を エンジョイするのが難しくなるような錯覚にすら陥ります。
でも、変化が嫌な人もご安心を。 変わってはいけないものもあるのです。 写真の伊勢やさんの お稲荷さん、赤飯おむすび、海苔巻き、その他お饅頭など 店構えも 商品もお味も昔と変わらず。 子供達が一時帰国した時も 伊勢やさんのみたらし団子を食べなきゃ帰れないよ!と、 懐かしがりました。
店先には お昼時 海苔巻きやお稲荷さんを買う人が並んでいます。 変わらぬ味に安心感があるのでしょうか。 一つ二つと欲しいだけ変えるのも魅力です。
もうひとつ、小田原名物 もりやのアンパン。 何処から伝わるのか 遠方の知人からも お土産によく頼まれたりします。 今時、珍しい郷愁をそそる店構えと、昔の給食を思わせるようなコッペパンなど 懐かしい少しダサいパン。 矢張り、変わらぬ魅力と言うものがあるのでしょうか?
外国でも同じような例があります。 コカ・コーラはアメリカで、100年以上も前に誕生し、変わらぬ同じ味で綿々と販売されていました。 ところが、売り上げが衰退し始めたため、10年ほど前、新しいコカ・コーラに衣替えをしました。
驚く事に、アメリカ中から抗議の嵐が巻き起こり、大きな社会問題にまで発展したのです。 「私たちの国民的飲料を変えるのは許せない」という訳です。 会社はお詫びの声明を出して、今まで人々が慣れ親しんだ元のコカ・コーラに戻して騒ぎは収束。 コカ・コーラはアメリカの常識であり、伝統であり、文化になっていたのでした。
文化や伝統は人々のよりどころ、変わらないほうが良いのでしょう。