アメリカから帰国した当初、 登下校の小学生や、中高生をみて 何となく温かいものを感じ のどかな安全な日本に戻ってきたような気がした。 米国で、私達の住んでいた地域では 少なくとも歩いて登下校する生徒や学生は見受けなかった。 スクールバスか自動車での送り迎えがほとんどである。 遠距離と言う事もあろうが 治安面を考慮してということも否めない。
しかし、日本でも、昨今のニュースでは、心の痛むニュースが多い。 登下校時のみならず、学校内においても、いじめなどの問題で、痛ましい結果を招くケースが 毎日のように報道され、一体何故?っと考えずにはいられない。 新聞によれば 相談する相手がいないとか 言っても聞いて貰えなかったとか、、、学校側も責任回避するなど 解決の糸口はみつからない。
人種のるつぼであるアメリカでも 人種差別をはじめ様々な問題を学校はかかえており、 それに対する地域での対処を ボランティアで行っている組織がある。 残念ながら 数回しか通う事は出来なかったが 覚えている範囲で記載してみようと思う。 問題解決としてのマニュアルがあり それにそったトレーニングを ボランティアの人は3ヶ月ほど受けながら 熟練者の人とペアーで学校を回り 子供達と一緒に考えると言うプログラム。
プログラム内容
- cool down 冷静になろう
- identify 何が問題か見極めよう
- brain storming 色々解決法を皆で出し合って話し合おう
- evaluate どれが自分にあっているのかな?
- try 試してみようよ
グループに分かれて 何度もこのような思考トレーニングを積み重ねていくうちに 問題解決法はひとつではないという意識が芽生え 話し合うと言う事のみならず自分で克服できる強さも培う事を目標としている。 アメリカはシステム化して物事を推移していく事に長けていると思う。
上記の思考法は 日常生活においても当てはまる事なので もう少しトレーニングを続行したかったが 帰国になってしまい心残りである。 ボランティアが活発に行われている国での参画は 複層構造になっているアメリカを 多面的に見せて貰えた貴重な体験だったと思う。 機会を改めて 他のボランティア活動についても記してみたい。