よさこい踊り

  

各地から集まっての よさこい踊り(エッサホイ踊り)。  産業祭りも行われていた 小田原城、 あいにく午後からは雨に見舞われたが 熱気は十分。


そもそも よさこい踊りは 戦後の不況を払拭しようと 高知県で始まった踊り。  隣の徳島県阿波踊りに対抗して 始められたともいわれているが 私には 別質のものと見える。  このよさこい踊り 各地でその地の特色を織りこみ それにまた 個々のグループの個性を編み出し 見ている人を楽しませてくれる。  何よりも 踊っている当人たちの身体から 次第に魂が抜け 浮かれ心になり 何か神代の世界の 無心な境地に達し 観客も そんな中に吸い込まれそうな気がしてくる。


小田原では エッサホイ踊りとして えっさほいさっさの音楽をを どこかに組み入れ 持って踊る鳴子の代わりに 小道具として 提灯や猿子が 望ましいとされているようだ。  それ以外、音楽は自由に選択。  民謡風、 ロック、サンバ、フラメンコ風など 様々で 踊りも 静と動を組み合わせた メリハリのあるもの。 チアガールやエアロビックスの動きにも 通じるものがある。  ふと、ブロードウエイの踊りをも 連想してしまった。


老若男女から子供たちまで 一体になって踊る様子は 温かい交流が感じられて 共に何かを作り上げていく喜びが 伝わってくる。  工夫を凝らした衣装をつけて 笑顔で踊るこのよさこい 益々広がっていく気がする。  生物遺伝子というDNAのほかに 民族の心の遺伝子というものがあり あまのうずめの命が 光を取り戻してくれたように この踊りも そんな効果が期待できそう。