古布のつるし雛

           
 
久しぶりに 今日は つるし雛の講習に出ることができた。  大雑把で 細かい手仕事が大変苦手な私が 何故こんな事を始めてしまったの?  っと 出来の悪さに 自問自答しながらも 一針一針たどっていけば ちゃんと形になる達成感、  全く新しいことに挑戦してみる喜び、 そして一寸心を静めたいときに 無心になれる不思議な世界。  一つ、二つと作品が増えて嬉しい事!  キットがあれば 自分で作れると言う方も 沢山いらっしゃるでしょうが 私は駄目です。  また、 本では書かれていないような ちょっとしたコツを 講師の先生はお披露目くださり その奥義に従がって見ると あら〜! 私にも出来ましたっと にっこり。  それにしても 何から何まで手作業の細かい、繊細なしごとです。  不器用な私、 今日はボンドが手のあちこちについて 金魚の目を白内障にしてしまいました。


つるし雛は 女の子の末永い健康や良縁に恵まれる事を願って 縁起物を51個つるしたと言われています。  江戸時代の寿命は約50年といわれており それをこえ 長寿を願い51個になど 地方により解釈が若干違ってくるようです。  金魚は 可愛い女の子の象徴、赤は 魔よけの色、 うさぎは 呪力をもっていて 神様の使い、 は 栄養素が多く 長寿の木など 其々様々な意味と願いを込めて 作られたと言われています。 自分自身のために 51個を完成させ つるしてみたい。 そして、いつか娘に...


材料は 絹の古布。  写真には全て写っていませんが どの色にも 日本の文化が投影されていて 平安期のみやびやかさ、鎌倉時代の張りやきっぱりさ、 室町時代の侘びや 柔らかな爽やかさのある寂び そして江戸時代の路考茶や鼠色などの粋な色調に 日本の色の深い美! 心が和みます。 叉、布の感触も優しく 次第に無心に針を運んでいる自分です。 完成まで 何年かかることでしょうか。 真剣に針を進めている 若いお嬢さんを見て 何となく民族の生命力が存続していく そんな嬉しい気持ちが湧きました。