小田原城にて


   


本日も好天に恵まれ 朝から太鼓やお囃子の音、子供たちの高らかな声が 響きます。今日、明日は 六斎市が お城の二の丸広場で開催されます。


六斎市って? 毎月6回、定期的に開かれた市。 北條氏康の頃(約450年前)近隣諸国、主に 武蔵(今の、東京、埼玉、一部神奈川)や 上州(群馬)などから 商人始め 様々な人々の出入りを歓迎し 交流を活性化。 それによって 小田原は関東周辺の 経済中心地となり 城下町として栄えたという事です。 北條氏を偲び 昔、門前市が盛んに行われたこの地で 六斎市を再現する事により 小田原をより多くの人に知っていただこうと企画されています。


小田原駅からは ど、どぉ〜っと沢山の人たちが お城へと向かい いつもは静かなお堀端も 「ちょっと すみません」と 人の波をジグザグにかきわけて 歩いたほど。 何を買うともなく 何となく雰囲気が好きで 骨董市にでかけました。 このところ何度となく開かれる市、おなじみの叔父さん、叔母さんたちが店を出しています。 


この間、大サービスしてくれた 名古屋から参加しているご夫婦の骨董屋さんが 今日も出店されてます。 余り、商売っ気もなく あれこれ話しているうちに 自然とお客は買ってしまっている、そんな感じの店主。 


私を見るなり 「あんた、えぇ〜ところにホクロが あるなぁ〜」「小暮三千代って 知ってる? 知らんやろなぁ〜。あれは大分歳じゃでね。その人と同じ所に ホクロがあるな。 ええ運勢しとるわぁ〜!」  


一つ、私、小暮三千代さんはよくテレビなどで拝見したことがある年齢です。でも、若く見ていただき有難う! 
二つ、良い運勢と言われて 悪い気がする人はいないです。 有難う! 


こんなわけで 買ってと 言われもしないのに、 予定もなかったのに 写真の一寸深いお鉢ペアーで買ってしまいました。 そして他にも...! どれくらい古いかはわかりませんが 当時の人は まさか後に、エスニックなスパイシーなトムヤンクンスープでも入れたらと 考えている人の手に渡るとは思ってもいなかったことでしょう。 


家に帰って 漂白剤につけ洗うと きれいになりました。そして模様のゆがみも いびつさも 返っていとおしく 早く、使ってみたくなるのです。